8th 9月, 2012

東京ぼっちA-26 北の国から その二

その二 まだまだ続きます。

さて、明けてからの9/8です。昨晩は網走で綺麗な星空を観測する事ができました。残念ながら私のコンデジでは撮影不可能だったので、haku君の尽力を待つばかりです。

なにはともあれ食事を摂らないことには一日は始まりません。朝市にやってまいりました。

宿泊とセットになっていた朝飯券で、かような海鮮丼を頂きます。獲れたてだけあって新鮮でとても美味でした。普段のパック刺身とは違うぜ!

漁港では、海の男たちが水揚げをしている所を拝見する事が出来ました。自然を相手とする人間の本気を垣間見た気がします。

さて、腹ごしらえを済ませたところで出発です。こちらは網走駅、ここに真冬の夜降り立ったらどのような感慨を抱くのでしょうか。まさに最果てです。

本日のメイン目的地たる網走監獄にやってきました。よく見ると誰かが大地に接吻しようとしていますが、彼は自分の業を解消しようとしているのです。業に関してですが、1.既に果報を与えた業、2.果報を与える作用を開始し始めた業、3.未だ果報を与え始めていない業、と三種類ありまして、1については既に存在せず、2はもう止める事が出来ないので、彼は今回の芸当で3の業を解消したと言うことです。本来彼はこれ以降業を積まず、2によってのみ肉体を保つ生前解脱の状態に至ったはずなのですが、私の見たところまだまだ業を積んで居るのでしばらくは輪廻に留まると思われます。

前置きはともあれ監獄内を散策します。シュールな案山子に出迎えられなんとも言えない気分に…。

網走監獄内には、実際の裁判や監獄を模した施設が多々あり、アウトローがどうなるのかを実感できて非常に参考になります。

こちらは実際に使われていた監獄です。たしかここで私が某新興宗教教団の御札を手に取ったらhaku君が全身全霊を掛けて制止し、結局捨て置いたような記憶があります。果たして持ち帰って居たらどうなっていたのでしょうか。

網走監獄を辞し(2時間は居たと思います)、ドライブ再開です。次の目的地は天国への階段、こちらは道中で見つけた空想の生命体です。

何度も言うとおり、北海道の道路は本当にまっすぐで、走行していて気持ちいいです。法定速度を守るのがこれほど苦痛だとは思いませんでした。

ただ、ひたすら先へ。

線路も悠久にまっすぐです。ローカル鉄道に乗るのも楽しいかもしれませんね。次回はそちらも検討してみたいです。

そしてこちらが目的地、知床の付根、天へと続く道です。“甘き死よ、来たれ”を大音量で流しつつ昇り切ったので、この時の私達は既に次元上昇を終えた存在だといえます。もはやイニシエーションは終わりました。

時間の制約上、知床半島観光とまではいきませんでしたが、まだまだ行くべき場所はあります。次は神の子池、要するにキリストの池を目指します。

とはいっても、恐らくここで示唆されている神は八百万の神の一形態なのでしょうが。ともかく、到着です。

刮目せよこのコバルトブルーを!

LCLの海に飛び込み原初へ回帰したい衝動に駆られましたが、未だ個体生命の形を維持する事を選択し、再出発します。それにしても美しい。

どうも北海道はイニシエーションが好きなようです。恐ろしいトンネルを抜け

謎の変色を経て

また憂世に戻ってきます。ひたすら直線が続き、カーナビの「しばらく、道なりです。」が30kmだった時の驚きや語る言葉をもちません。

途中で牛に異様な執着を見せ始めたhaku君は、牛を発見し楽しそうに撮影していました。

ひたすら道なりに進んだ結果、釧路湿原に至りました。この駅に電車が止まるのは一日に何本か。

悠遠に広がる湿原です。尾瀬を思い出しました。それよりも相当でかい気がしますが。

本当は夕焼けを狙っていたのですが、残念ながらガスってしまい夕陽を拝む事は叶いませんでした。しかし既に麦酒飲んで満足していたので旅は常に想定外、それで良いのです。

その後は、釧路の中心街に至り、ビジネスホテルに宿泊しました。個別の部屋だったので私は調子に乗ってクラブに特攻してウイスキーと焼酎をラッパ飲みしてたのですが、果たしてhaku君は何をして夜を過ごしたのでしょうか。これは永遠の謎です。それではまた次回

Responses

[…] そして夕焼け、日は沈みます。この後真っ暗闇になって半狂乱になりながら網走に至った記憶があるのですが、辿りついたので良しとしましょう。ではまた次回。 […]

Leave a response

Your response:

Categories